ペルー・マラス塩田
クスコからオリャンタイタンボ(インカ時代の宿場町、現在はマチュピチュへの拠点となる駅)の間、
ウルバンバにある塩田。標高は3088m、相変わらずの高地です。
いつもは雨季にしかこのエリアは訪れないので、乾季に初めて足をのばしてみた。
山間に見える塩田 まるで棚田のよう
一歩塩田に足を踏み入れると、目の前に広がる塩田の数々。
マラス塩田はインカ時代より以前から塩水が湧き出ていると言われており、その歴史は500-600年。
永遠と湧き出ているというから驚きです。
マラス塩田には水分を蒸発させるための区画が約3000区画存在し、1区画あたり3畳分の大きさとなっており、各区画色が異なるのは、採塩状況が異なり、より白いところは十分に乾燥が進み、これから採塩を行うところ、色が濃いところはまだ十分に乾燥が進んでいない場所となっています。
採塩は10cm程塩が堆積したところから順次行われるとのことです。
山肌に沿って連なる塩田
ルートが整備され、好き勝手には歩けません
塩が飽和し、表面に塩の層が出来ている
各区画は石で隔てられている
採塩はアンデスの強い日差しを利用して行われ、
塩分濃度が濃縮されるにつれ、水中にもわっと塩が現れ始めます。
雲のような、綿のような塩
水分が抜け、堆積を始めるマラスの塩
またマラス塩田では、塩水の噴出口から各区画に行き渡るように、水路が整備され、
水路の周りに付着する塩が塩分濃度の高さを表しています。
透明な綺麗な水
石などを水路に置き、供給量を調整 原始的な方法
メインの水路は塩田の1番を上を通る
マラスの塩はミネラル含有率がとても豊富でマグネシウム、カルシウム、カリウム、ケイ素などが特に多く含まれ、世界に4つしかないpink salt(ピンク色の塩)が取れる場所としても有名です。
現在でも採塩は手作業で行われており、機械化はされていません。
何十キロもある袋を人力で運びます。
エッサホイサ
大切に運ばれた塩は現地で購入することができ、価格は1kgあたり3-5sol(110円ぐらい)です。
味は塩辛くなく、まろやかな塩味。美味しい塩という印象です。
様々な種類の塩が並ぶ
山間に存在するインカ時代から利用されているというマラス塩田。
塩が大好きな方は是非!
マラス塩田の風景
よし